【不気味さの輪郭】行方不明展であなたの好きな不気味さがわかる

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どうもみなさんこんにちは。行方不明にならずにこの記事を読めてよかったですね。

はい、急に変なことを言いましたが、「行方不明展」をみなさんご存知でしょうか。

今回は名古屋は大須で開催された展示に行ってきたので、感想と何がいいのか?みたいな話をします。

※この記事は普通にちょっと嫌な話(気持ちの悪い、不気味、微ホラー)の要素があります。あとジャンプスケアは無いですが、画像(ネタバレ)も貼ります。ご注意ください。

目次

行方不明展とは?

「行方不明」
どこへ行ったかわからないこと。行方知れず。出かけたまま帰ってこず、行き先や居場所がわからない状態。

[類語] 失踪・失跡・蒸発・神隠し・家出・消息を絶つ

会場では、貼り紙、遺留品、都市伝説など、様々な行方不明にまつわる物品や情報を集め、分類して展示します。なお、本展で紹介した行方不明者を捜索する必要はありません。

※この展示はフィクションです。

行方不明展公式サイト[https://yukuefumei.com]より引用

上枠内右下に公式サイトを貼ったので、日時や場所、誰が関わってるかはそれを見てください。

このようなコンセプトの展示で、スプラッターな演出やジャンプスケアがあるような、所謂お化け屋敷とか一風変わった、あくまでも「展示」です。

展示として雰囲気のある痕跡があるだけですし、神隠しやら失踪ってかなり曖昧なものなので、なんだこれ?ってなる人もいると思います。

これに知人と行ってきたのですが、まぁ〜、それはもうよかった。

僕が行ったのはコッチ→ https://tv-aichi.co.jp/yukuefumei_nagoya

※記事をもっと早く上げる前提だったので「行ってみてね」のトーンですが、もう直ぐ終わるので行くのは難しいと思います。

文脈や想像の重要さ

まず、展示ですしフィクションです。なのでそもそもちゃんと楽しめる人と楽しめない人がハッキリと分かれると思いました。

まあ、なんかホラーが好き。程度でも全然面白いんですが、こんな人はさらに楽しめるよ!みたいなのを紹介します。

  1. 少し特殊なロールプレイとして世界観に入り込み(ディズニーの待機列での世界観説明とか)、前のめりになれる人。
  2. そもそもフィクション(漫画、ドラマ、アニメ、映画等)のストーリーがある程度好きな人。
    • 世界観にメタを持ち込まずに楽しめているストーリーが何個かあれば全然⭕️。
  3. インターネットの「なんとなく怖い都市伝説」や「真偽不明の存在」、「洒落怖・意味怖」などを掠った程度でもいいので知っている人。

1、2はより楽しめるよね、とみたいな要素ですが、3だけは当てはまらないとマジでおもんない可能性があります。

これが生きてきた文脈であり、想像ができるかの話なので、めっちゃややこしくはないと思います。

とにかくすごい。例えば・・・

これ。解説文にも「当該人物への強い思い」という表記があったけど、怒りというか執着みたいなものが強く乗っていてそれが失踪に重みを増やしていて引っ張られますよね。

これは解説文の写真撮り忘れたんですけど、バス停に残っていたものみたいです。なんかこういうのって人生で一回は日常でもあるというか、日常に急に不可解が入ってくるみたいなシーンありません?

袋の汚さも雨の日を想像させて嫌だ。実際見たらトトロの傘さすシーンみたいに「あれ?今なんか異世界にきているかも?」と思ってしまいそう。

これは「失踪」というテーマはありつつも、ファンタジーというか創作色が強くなっていますね。家族の記憶と共に写真も消えてしまったのか、そもそもそんなもの存在しなかったのか。耄碌した女性の戯言だったのか。まさに輪郭の怖さでこちらに投げてくるような感じがしますね。

これも先ほど紹介したものと似ていますね。「入っていた気がする。」という点にゾワッとポイントがありますね。そこにいた全員が同様の錯覚を抱いていた、集団催眠のような状態だったのか。それともある時点までは本当にあったのか。あったとしたら、いつ消えて、いつみんなの記憶が曖昧になってしまったのか。面白すぎる。

これはただ床にこの状態で置いてあっただけです。ですが、これが展示と現実の境を曖昧にしていて感動しました。ここまでするのか、みたいな徹底ぶりも素晴らしい。ギリギリこれ本当に誰かが落としているものなんかな?となってしまう凄さがある。

シンプルにギョッとしちゃう部門。ぬいぐるみの持つ恐怖を最大限活かしていて感動しました。なんとなくぬいぐるみって顔があって四肢があるので、感情の存在を気にしてしまうところが少しはあると思うんです。そこを無視している様な残虐性ともとれるし、そうするしかない状態だったのか。はたまた決別なのか。全てが乗った感情なのか。

なんとなくボタンを掛け違えたら自分もそうなっていたんじゃないのか?と思わされる凄みと、こうなってしまった人を想像すると襲ってくる不気味さ。実際何があったかは知らないがなんか胸に残る後味の悪さ。

本当の不気味さという不明瞭なものを、事実があったかもしれないという輪郭で表現する。

なんか言いようのない脱力感に襲われました。こんな感情があったんだ、と思わされる気味の悪さ。

とにかく

ものすごくいい経験をしました。最高。

また何かの機会に開催された際は、ぜひ足を運んでみてください。

また、この企画に携わっている方達の今後の動向にも注目ですね。

それでは、さようなら。

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