怪獣、大進撃
サカナクションの新曲「怪獣」は、アニメ「チ。」の主題歌として かなりの人気を博しています。
サカナクションに対しては「名前は聞いたことあったけど、曲をしっかり聴くのは初めて」と言う人や、「新宝島の人だよね?」と言う方が多いと思います。
現在、サカナクションはリアレンジなどを含めず、現在100曲以上のリリースがあります。
なのでこのタイミング興味を持っても何から聴くか難しいですね。
今回はそんなあなたのために“ライブ経験者の先輩ファン”がサカナクションの隠れた名曲を4つご紹介します。

曲を紹介
① 夜の東側(1st Album : GO TO THE FUTURE収録)

まったりしたところから始まり、サビではペースを維持しつつ少し上がる。BPMは124。
作詞作曲当時、フロントマン山口一郎氏は20歳頃。
この曲を書いた北海道時代のには時間があり、夜中によく釣りをしていた。
明け方は待ち遠しく、現れる魚が急に変化するその時間が待ち遠しかったそう。
この時期は「月」が山口一郎自身のキーワードになっている。月を愛おしく思う表現が登場し、
奥ゆかしく、照れくさい恋愛模様のようなものを月に対して用いている。
② ティーンエイジ(2nd Album : NIGHT FISHING収録)

暗く淡々と進行していく曲で、詩を繰り返すメッセージ性に伴い曲も少しずつ温度が上がっていく。BPMは134。
5分26秒ある曲だが、3分21秒時点で歌詞は終わり、そこからはメロディーのみである。
そこからのメロディーはかなり3分時点までとは異なる面白さがある。
当初はマネージメント契約を狙い明るい曲調で製作したが、違和感を感じ、サカナクションらしいアレンジに作り直した。
後々「明るいままで良かったのに」と大人たちにこぼされた、というエピソードがある。
③ 表参道26時(4th Album : kikUUiki収録)

キャッチーなメロディーと女性サビ、「つまりは」から始まるサカナクションらしい歌詞。BPMは138。
この曲を筆頭に、サカナクションはメロディーもいいですが山口一郎氏の歌詞にも注目して欲しいです。
会話では無く様子や情景だけなのに気まずさや何かあったな感をくり抜いて強調をする歌詞が絶妙。
実はサビの女性ボーカルには男性ギターである岩寺基晴氏のファルセットも混ざっている。
歌詞はフィクションの男女の別れ話であるが、メンバーの間では「実話ではないか?」と言う噂がある、しかし、真偽は不明である。
④ ネプトゥーヌス(Coupling & Remix Collection Album : 懐かしい月は新しい月 収録)

バラード曲。サカナクションはアップテンポがバズりがちであるが、バラード曲もかなり多い。BPMは146〜150。
ライブでもお目にかかれるが、サカナクションのディープな曲であると思う。
この曲には特別なエピソードがあり、山口一郎氏は突発性の難聴で右耳の聴覚をほぼ失っているが、
ZEPP ALIVEツアーのリハーサル時に聞こえないはずの右耳が聞こえていることに気が付く。
一週間ほどでまた聞こえなくなってしまったが、山口一郎氏にとって特別な曲となった。
まだまだあります
サカナクションの名曲は数えきれない。
今回でさらに興味を持った人は色々聞いてみて欲しい。
本当はもっと紹介したい。
ぜひあなたに刺さる一曲と出会って欲しい。それではこの辺で。
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